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看童話學日語すず の へいたい (小錫兵 The Tin Soldier )
ある小さな男の子が、誕生日にすずの兵隊のおもちゃをもらいました。
A little boy was given tin
soldiers for his birthday.
1本のスプーンを溶かしなおして作ったもので、全部で25人そろっていましたが、そのうちの1人だけは足が1本しかなかったのです。
There were 25 of them, all of which had been made
out of one tin spoon. However, one of them was missing one leg.
それと言うのも、この兵隊が一番最後に作られた為、すずが足りなくなってしまったのです。
That’s
because this soldier had been made last and there was not enough tin to finish
his leg.
それでもこの兵隊は、一本足のまましっかり立っていました。
Nevertheless,
this solder stood firmly on one leg.
男の子は他に、紙で出来たお城のおもちゃももらいました。
The little boy was also given a paper castle.
そのお城の入り口には、1人のおどり子が片足を思い切り上げて踊っています。
At
the entrance of the castle was a girl dancing with one of her legs raised up
high.
“Oh,
that dancer has only one leg just like me. She is perfect to be my wife.”
1本足の兵隊は、おどり子に一目ぼれして、その夜はおもちゃ箱の中で、おどり子から目を離さずに過ごしました。
Having
fallen in love with the dancer at first sight, the one-legged soldier spent all
night staring at the dancer from the toy chest that he was in.
ところがあくる朝、窓辺に置かれた一本足の兵隊は、すきま風で窓が開いたひょうしに、4階から下の道に落ちてしまったのです。
In
the next morning, however, the one-legged soldier was placed right by the
window. And when the wind blew the window open, he fell from the 4th floor onto
the street.
それを通りかかったワンパク小僧が見つけて、新聞紙で作った船に乗せてみぞに流しました。
A
naughty boy who happened to pass by found the soldier. He put it on a boat he
made with a newspaper and threw it in the ditch.
「どこへ行くんだろう。はやく、あのおどり子の所に戻りたいな」
“Where
am I going? I wish I could return to where the dancer is soon.”
はやい波にゆすぶられているうちに、新聞紙の船が破れて、すずの兵隊は水の中へ沈んでしまいました。
Fast moving
waves eventually ripped the boat, and the tin soldier started sinking into the
water.
さて、それをエサと勘違いしたあわてん坊の魚が、すずの兵隊を飲み込んでしまいました。
A
careless fish thought the tin soldier was his food and swallowed it.
やがてその魚は漁師に釣られて、それを買ったある家のお手伝いさんが魚のお腹を包丁で切り開いてビックリ。
Soon
the fish was caught by a fisherman and sold to a housemaid. When the maid cut
the fish’s stomach, she was surprised.
「あら、この兵隊は確か・・・」
“Oh,
this soldier must be …”
何と魚が買われていった家は、元の持ち主の男の子の家だったのです。
Surprisingly,
the fish was sold to the house of the boy who owns the soldier.
テーブルには、あのお城も乗っていて、おどり子はあいかわらず足を高く上げていました。
The
paper castle was on the table, and the dancer was raising her leg up high as
she was before.
「やあ、ようやく帰って来た。ただいま、おどり子さん」
“Oh,
I’m finally back. Hello, dancer.”
一本足の兵隊がじっとおどり子を見つめていると、持ち主の男の子が一本足の兵隊をつかんで言いました。
When
the one-legged soldier was looking at the dancer, the boy grabbed the solder.
「一本足の兵隊なんて、もういらないや」
“I
don’t want this one-legged soldier any more!”
そして燃えさかるストーブの中に、放り込んでしまったのです。
Then
he threw the solder into the red-hot stove.
兵隊は自分の身体が溶けていくのを感じましたが、どうする事も出来ません。
The soldier felt himself melting
but couldn’t do anything.
「さよなら、おどり子さん。いつまでもお元気で」
“Good-bye,
dancer. Take care of yourself…”
その時、ふいに窓が開いて風が吹き込み、紙のおどり子がヒラヒラと舞い上がるとストーブの中の兵隊のところへ飛び込んできました。
Just
then, one of the windows opened suddenly and the wind came in. The paper dancer
soared in the air and flew to the soldier in the stove.
「やあ、来てくれたんだね。ありがとう、花嫁さん」
“Oh,
you came to be with me? Thank you, my bride.”
やがて紙のおどり子は燃え尽き、すずの兵隊もすっかり溶けてしまってハート型の小さな固まりになりました。
Soon
the paper dancer burned out. The tin soldier completely melted into a small
heart shaped tin.
ある ちいさな おとこのこ が、たんじょうび に すず の へいたい の おもちゃ を もらいました。
いっぽん の スプーン を とかしなおして つくった もの で、ぜんぶ で にじゅうごにん そろって いましたが、そのうち の ひとり だけは あし が いっぽん しか なかったのです。
それ と いうのも、この へいたい が いちばん さいご に つくられた ため、すず が たりなく なってしまったのです。
それ と いうのも、この へいたい が いちばん さいご に つくられた ため、すず が たりなく なってしまったのです。
それでも この へいたい は、いっぽんあし の まま しっかり たっていました。
おとこのこ は ほか に、かみ で できた おしろ の おもちゃ も もらいました。
その おしろ の いりぐち には、ひとり の おどりこ が かたあし を おもいっきり あげて おどっています。
おとこのこ は ほか に、かみ で できた おしろ の おもちゃ も もらいました。
その おしろ の いりぐち には、ひとり の おどりこ が かたあし を おもいっきり あげて おどっています。
「ああ、あの おどりこ も いっぽんあし だ。ぼく の およめさん に ちょうどいい」
いっぽんあし の へいたい は、おどりこ に ひとめぼれ して、そのよる は おもちゃばこ の なか で、おどりこ から め を はなさず に すごしました。
ところが あくるあさ、まどべ に おかれた いっぽんあし の へいたい は、すきまかぜ で まど が ひらいた ひょうし に、よんかい から した の みち に おちて しまったのです。
それ を とおりかかった ワンパク こぞう が みつけて、しんぶんし で つくった ふね に のせて みぞ に ながしました。
「どこへ いくんだろう。はやく、あの おどりこ の ところ に もどりたいな」
はやい なみ に ゆすぶられて いるうちに、しんぶんし の ふね が やぶれて、すず の へいたい は みず の なか へ しずんで しまいました。
さて、それ を エサ と かんちがいした あわてんぼう の さかな が、すず の へいたい を のみこん で しまいました。
やがて その さかな は りょうし に つられて、それ を かった あるいえ の おてつだいさん が さかな の おなか を ほうちょう で きりひらいて ビックリ。
「あら、この へいたい は たしか・・・」
なんと さかな が かわれていった いえ は、もと の もちぬし の おとこのこ の いえ だったのです。
なんと さかな が かわれていった いえ は、もと の もちぬし の おとこのこ の いえ だったのです。
テーブル には、あの おしろ も のっていて、おどりこ は あいかわらず あし を たかく あげて いました。
「やあ、ようやく かえってきた。ただいま、おどりこさん」
「やあ、ようやく かえってきた。ただいま、おどりこさん」
いっぽんあし の へいたい が じっと おどりこ を みつめている と、もちぬし の おとこのこ が いっぽんあし の へいたい を つかんで いいました。
「いっぽんあし の へいたい なんて、もう いらないや」
「いっぽんあし の へいたい なんて、もう いらないや」
そして もえさかる ストーブ の なか に、ほうりこんで しまったのです。
へいたい は じぶん の からだ が とけていく のを かんじました が、どうすること も できません。
へいたい は じぶん の からだ が とけていく のを かんじました が、どうすること も できません。
「さよなら、おどりこさん。いつまでも おげんきで」
そのとき、ふい に まど が ひらいて かぜ が ふきこみ、かみ の おどりこ が ヒラヒラ と まいあがる と ストーブ の なか の へいたい の ところ へ とびこんで きました。
そのとき、ふい に まど が ひらいて かぜ が ふきこみ、かみ の おどりこ が ヒラヒラ と まいあがる と ストーブ の なか の へいたい の ところ へ とびこんで きました。
「やあ、きてくれたんだね。ありがとう、はなよめさん」
やがて かみ の おどりこ は もえつき、すず の へいたい も すっかり とけてしまって ハートがた の ちいさな かたまり に なりました。
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